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疑惑の佐川国税庁長官を引っ張り出せない摩訶不思議
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/218383
2017年11月27日 日刊ゲンダイ 文字起こし
1年間逃げ切れば優雅な天下り生活(C)日刊ゲンダイ
安倍首相夫妻による“政治の私物化”が問われた森友学園問題が、ようやく再び国会で本格審議だ。森友のゴミが過大に推計されたという会計検査院の報告書が提出され、政府が繰り返してきた「国有地売却は法令にのっとって適切に処理した」という前提はガタガタ。27日から4日間、衆参で予算委員会が開かれ、首相が矢面に立たされ続ける。
それを前にした26日のNHK「日曜討論」では、自民党の田村政調会長代理が「売却手続きが不透明だったことは確かだ」と認めてタジタジ。公明党も石田政調会長が「国民から疑念を持たれているので、政府は説明責任を果たすべきだ」と発言せざるを得ず、与党は明らかに分が悪かった。しかしそれでも、昭恵夫人ら関係者に対する国会招致要求に応じる気はない。7割がいまだ納得していないという国民の疑念を、本気で払拭しようとは思っていないのだ。
何よりも国民の誰もが摩訶不思議に思っているのは、佐川宣寿国税庁長官をなぜ公の場に引っ張り出せないのか、ということだろう。財務省の理財局長だった佐川は森友との交渉記録について、「破棄した」「削除した」と“証拠隠滅”を正当化するデタラメ答弁で逃げまくり、酷いもんだった。国民も野党も何もかもナメくさり、この佐川答弁こそが、国民の疑念を膨らませたと言っても過言じゃない。だから、国税庁長官の罷免要求に2万筆もの署名が集まるのである。
■長官室は最上階、エレベーターから赤絨毯
佐川は今年7月に国税庁長官に昇格して以降、記者会見を拒否して“雲隠れ”を続けている。与党は「私人の国会招致は慎重」とか言い訳するが、国税庁長官は立派な「公職」だ。私学の加計学園理事長などとは違う。
「何の瑕疵もないのであれば、納税者にきちんとした説明をするのが国税のトップだ」と自民党元幹事長の石破だって言っているのに、どうして与党は佐川の招致に応じないのか。佐川は表に出てこないのか。国民をバカにしているとしか思えない。
「メディアが長官本人のコメントを求めても、代わりに広報課が『所管の業務ではないのでコメント致しません』というような対応を続けているそうです。長官室の正面でメディアがカメラを構えて待っていれば、長官は別の部屋を経由して帰る。会見もしない、メディア対応もしない。徹底しています。長官室は財務省の建物の最上階の5階にあって、エレベーターから長官室まで赤絨毯が敷かれています。“長官様”の靴を汚さないように、ということなのでしょう」(国税関係者)
国民の怒りなんてなんのその。優雅なもんだ。国税庁長官は通常1年こっきりの“箔付け”ポスト。来夏まであと8カ月逃げ切れば、天下りの悠々自適な毎日が待っている。こんな理不尽が許されていいはずがない。
「逃げ隠れすればするほど、国民は『真実を話せない理由があるのだ』と疑惑を深める。公の場に出てこない、出られないという事実によって、疑惑を自ら認めたことになるのです。言葉というのは、語ることで明らかになるだけでなく、語らないことで明らかになることもあるのですよ」(政治学者・五十嵐仁氏)
どうせ官邸が佐川を守っているのだろう。霞が関に示しがつかないし、佐川に余計なことをしゃべられても困るというのが官邸と財務省のホンネ。だから、会計検査院の報告書が出て、わずか2日で示し合わせたように、公有財産処分手続きの見直し案を出してきた。
菅官房長官は「指摘は真摯に受け止め、適切に対応する」と幕引きを急ぐ。本当にフザけた話である。
谷氏(右)もイタリアの空へ逃亡/(C)日刊ゲンダイ
「隠蔽」「忖度」安倍政治は異常なことばかり |
会計検査院が「疑義がある」とした以上、とにかく、当事者から話を聴かなきゃ始まらない。これまでの政府答弁とのズレ。そこに安倍夫妻への忖度があったのかどうか。ないのなら関係者が正々堂々と公の場に出てきて、ハッキリそう言えばいい。
ところが、逃げているのは佐川や昭恵夫人だけじゃない。森友と財務省の橋渡し役を務めた夫人付職員の谷査恵子氏は在イタリア日本大使館の1等書記官に栄転し、日本にはいない。売買契約交渉時の迫田英典元理財局長も、武内良樹前近畿財務局長も、関係者はみんな人事異動で「所管じゃない」からと出てこないし、知らぬ存ぜぬだ。歯がゆいったらありゃしないのだが、疑惑官僚をさっさと逃がすのも安倍政権のよこしまな手口の象徴である。
高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)が言う。
「本当に茶番ですよねえ。関係者が誰も国会に出てこないという事実だけで、安倍首相が自らの疑惑について本気で国民に説明責任を果たす気がないということが分かります。谷氏のように、人事によって答弁させられないポストに異動させるというやり方も姑息です。とにかく安倍政権では通常ではあり得ないことが次々起こる。谷氏の人事にしろ、昭恵夫人への忖度にしろ、8億円の値引きにしろ、異常なことばかりです。ところが、あまりに多過ぎて、国民はだんだん慣らされてしまい、感覚がおかしくなっています」
■メディアは貴乃花より佐川を追い掛けろ
ここまでやるか、という官邸の悪辣は山ほどあり、隠蔽が横行していることも、もっと追及されなきゃいけない。
会計検査院が指摘した書類の不当な廃棄については、「消去した」はずの交渉記録の電子データは今もサーバーに残っている可能性があることが今年9月に明らかになっている。佐川が「復元できない」と言い張り、財務省は「7月末までにハードディスクを破壊する」と言っていたが、検査院の調査もあり保存期間を延長していたのだ。調査が終わり、疑惑は深まっているのだから、財務省はデータ復元など再検証に取り組むべきではないのか。
森友の小学校の設立趣意書の隠蔽についても、見過ごせない。財務省は24日、今さらになって黒塗りを剥がして開示してきた。学校名が「開成小学校」だったとして、「安倍晋三記念小学校」だと報じた朝日新聞を麻生財務相や世耕経産相が産経新聞と一緒になって非難しているが、問題はそこじゃない。なぜ財務省はそれほどまで設立趣意書を隠したかったのかである。開示請求をしていた弁護士らは「(不開示の理由だった)経営ノウハウは含まれず」として、違法な処分だったと国家賠償請求訴訟を起こす方針だ。
いずれにしても、安倍政権は衆参2日ずつの予算委質疑を経て「これから改善する」でお茶を濁すつもりだろう。それで済ますわけにはいかない。
安倍は「私や妻が関係したら、首相も国会議員も辞める」とまで言い切ったのである。売却手続きが不透明だということが明確になり、安倍の答弁も崩れている。野党に加え、メディアと世論が厳しい追及を続ければ、大阪地検も動かざるを得なくなる。
「森友問題では、メディアは籠池理事長の自宅まで連日、カメラを構えて押し掛けたじゃないですか。なぜ佐川氏に対して同じことをしないのでしょうか。安倍昭恵氏を追い掛けないのでしょうか。カメラを無視してしゃべらなくても、その顔を延々撮り続ければ、視聴者には伝わると思います。メディアは貴乃花親方より本当の巨悪をもっと追及して欲しい。もっと切り込んで欲しい。そうすれば、安倍政権は逃げられなくなるはずです」(五野井郁夫氏=前出)
この問題は、首相夫妻の関係者だからと特別扱いし、国民の財産を不当に安く譲渡した“背任”の疑いがあるのである。籠池夫妻は逮捕され、4カ月も大阪拘置所に勾留中なのに、政府は誰も逮捕されず、誰も責任を取らない。この問題を闇のまま終わらせては絶対にダメだ。
疑惑の佐川国税庁長官を引っ張り出せない摩訶不思議|日刊ゲンダイDIGITAL https://t.co/aSo65yzWws @tim1134
— 桃丸 (@eos1v) 2017年11月27日
疑惑の佐川国税庁長官を引っ張り出せない摩訶不思議 よくこのポストで雲隠れ≠ェできるものだ 節目の日には長官室に記者が押し掛けているらしいが、別ルートでトンズラ。こうして1年間、逃げ切れば優雅な天下り生活という理不尽 メディアは貴乃花より佐川を追い掛けろ(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/rSYxztESW4
— KK (@Trapelus) 2017年11月27日
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